子供の日に贈る「お父さんの10か条」永池栄吉氏の言葉
更新日: 2009年05月05日
☆NHKラジオ朝一番より永池栄吉氏(スコーレ家庭教育振興協会会長の言葉

、日本の家庭は昭和30年代までは、粘土のようだったが、今は西欧式個人主義の影響で、砂のようになってしまった、と指摘し、家庭崩壊の原因がそこにある。

《お父さんの10箇条》

1.朝は必ず家族中に挨拶をかわす。;挨拶は人間としてのマナーの第一歩である。
2.パートナー(妻)の長所をほめる。;ほめることは愛と祝福の表現である。
3.子供の言葉を大切にする。;言葉に耳を傾けることは子供の心を尊重すること。
4.子供の長所を把握する。;子供は競争社会の中で心の飢餓状態になりやすい。
5.子供のしかり方に工夫する。;しかる場合、逃げ道(幅)を作るのがその一つ。
6.父親としてのこだわりを語ろう。;こだわりとは父として人間としての哲学、生き方の現れである。
7.自らの仕事の意味・意義を語ろう。;父の働く姿は子供への社会の窓を開く。
8.家族と一緒に食事するよう努める。;一家団欒は家族の成り立つ基盤である。
9.パートナー(妻)の相談にしっかり向き合う。;家庭を守る妻の孤立を避ける上でそれは大切にしなければならない。
10.子供とともに社会体験を心がける。;隣近所、地域社会の奉仕やボランティアなど社会貢献活動は子供の社会性を養うためによい機会になる。(写真は26年前の家族写真)

4/24黙々と校庭の草取りをする老人(充)

散歩の帰り道、鉄棒でぶら下がり健康体操をするために大谷台小学校の校庭を横切る。すると毎朝、一人の老人が黙々と校庭の草取りをしている。誰もいない校庭、誰から誉められることもない。なかなか出来る仕事ではない。昨年も、一昨年も、真夏の暑い日も、麦藁帽子をかぶって、草取りをしている。この人のおかげで、草茫々にならず、校庭はきれいさっぱり。毎朝挨拶はするが、今朝私は思い切って話しかけてみた。
「いつから草取りを始められたのですか?」「大谷台小学校の設立当時だから、30年以上も前のこと」「どちらにお住まいですか?」「この学校のすぐ近く」「今年おいくつ?」「80歳だよ」「どうして草をとる気になられたのですか?」「誰も取ろうとしないから、せずにおれない」「何か困ったことはありましたか?」「近所の人が、何か下心があるのと違うかという。世間が笑うので、家族が止めてというが、体力の続く限り、人に見られないように朝早く草取りをしている」「何もお手伝いできませんが、本当に有難うございます。ゴミを捨てていく人は大勢いますが、ゴミを拾う人はなかなかいません。でもこうしたお姿こそ、後に続くものが見習わなければなりません」「あんたに誉められただけでも、嬉しいよ。自分ひとりの孤独な作業と思っていたが、見ている人は見ていてくれるのだなあ」と会話が弾んだ。写真を撮らせていただいた。名前も存じ上げないが、心から合掌した。

この老人のお姿から、私はジャン・ジオノの『木を植えた男』の話を思い出した。フランスのプロバンス地方の荒廃した土地を戦争に敗れ心疲れた一人の旅人がいた。枯れた草木、廃墟だらけの土地、そこに住むブフイエという老人に出会った。その男は、毎日100個ずつどんぐりを植え続けた。その老人の不屈の精神力で、数十年後不毛の土地に緑を蘇らせた。世の中を動かすのは、声高に叫ぶ主張でもなく、権力でもない。名も知れない人の、見返りを求めず、無私無欲の行動、これこそが歴史を変えていく原動力になるのではないか。そんな物語。絵本にもなっているので皆さんも是非一度ご一読を!
草取りの老人から、コーラスで愚痴をいう私の至らなさを反省させられた。(充子)

8月12日自動・手動両用鐘撞き機を設置しました。
事情を知らない近所の人が
「誰もいないのに鐘がなっている。キツネにつままれたみたい」と不思議がっていました。
朝6時はコンピューターが自動的に、
夕方5時には近所の子供達に開放して、手動で撞きます。
鐘撞きは、35年間坊守の仕事でしたが、
総代さんの薦めもあって、思い切って設置しました。
おかげで鐘の時間を気にせず散歩に出かけられます。
ユーモアのある門徒さんから
「お寺はいつの間に3人目の息子ができたのか?
姿がみえない第3の息子が撞いているのかと思ったと言われました。
朝6時、実の二人の息子は鐘の音も気付かず、ぐっすり眠っている頃です。
自動鐘撞き機は、本当に頼りになる第3の息子です!

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